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ルーバー窓とは?メリット・デメリットと防犯対策を徹底解説

ルーバー窓とは?メリット・デメリットと防犯対策を徹底解説
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窓選びで「ルーバー窓」という名前を聞いたことはありますか?。

ルーバー窓は、細長いガラスの羽根を複数組み合わせた窓で、独特の開閉方法と見た目が特徴です。

昭和から平成にかけて住宅やマンション、店舗などで広く普及した窓ですが、最近では防犯性や断熱性の問題で新築住宅での採用は減少傾向にあります。

とはいえ、すでにルーバー窓が設置されているお家も多く、リフォームを検討している方も多いでしょう。

この記事では、ルーバー窓の基本的な仕組みやメリット・デメリット、防犯対策やリフォーム方法について徹底解説します。

ルーバー窓の特徴や問題点を理解して、あなたのお家に最適な窓選びやリフォームの参考にしてくださいね。

ルーバー窓とは?基本的な仕組みと特徴

ルーバー窓は、細長いガラスの羽根を何枚も並べて、ハンドルを回すことで開閉できる窓のことです。

別名「ジャロジー窓」や「蛇腹窓」とも呼ばれ、昭和の住宅やアパート、マンション、店舗などで広く採用されてきました。

ルーバー窓の構造と開閉方法

ルーバー窓は、細長い単板硝子の羽根が5~10枚程度並んで構成されています。

窓枠に取り付けられたハンドルを回すと、羽根が一斉に角度を変えながら開閉する仕組みです。

羽根を完全に閉じると窓全体が閉まり、開くと羽根が傾いて通風口ができます。

この開閉方法は非常にシンプルで、力を入れずに操作できるため、キッチンや浴室、トイレなど、手が濡れていても操作しやすい場所で重宝されてきました。

また、窓の前に物があっても開閉できるため、設置場所を選ばない点も普及した理由の一つです。

ルーバー窓とガラスルーバーの違い

ルーバー窓の中でも、特に細長いガラス板を使った窓を「ガラスルーバー」と呼ぶこともあります。

厳密にはほぼ同じ意味で使われることが多いですが、建材メーカーによって呼び方が異なる場合があります。

LIXILやTOSTEM、アトモスなどの主要な住宅設備メーカーからは、かつて様々なシリーズのガラスルーバー商品が販売されていました。

現在では非住居用やリフォーム用の商品が中心となっており、新築住宅用のラインナップは縮小傾向にあります。

ルーバー窓のメリット

ルーバー窓には独特の利点があり、特定の場所や用途では非常に便利な窓です。

ここでは、ルーバー窓ならではのメリットを詳しく見ていきましょう。

通風性が抜群に良い

ルーバー窓の最大のメリットは、通風性の高さです。

羽根を開くと窓全体が通風口になるため、風通しが非常に良くなります。

引き違い窓やすべり出し窓に比べて開口面積が大きく、効率的に空気を取り込めるのが特徴です。

特にキッチンや浴室、トイレなど、湿気がこもりやすい場所では、この通風性の良さが大きなメリットになります。

羽根の角度を調整することで、風の強さや方向をコントロールできる点も便利です。

プライバシーを保ちながら換気できる

ルーバー窓は、羽根の角度を調整することで、プライバシーを保ちながら換気できます。

完全に開けなくても、羽根を少し傾けるだけで通風が確保できるため、プライバシーが気になる場所でも安心です。

浴室やトイレ、道路に面した窓など、人目が気になる場所でこのメリットが活きてきます。

カーテンやブラインドを閉めずに換気できるため、手間がかからず快適に過ごせます。

省スペースで開閉できる

ルーバー窓は、窓の前に物があっても開閉できる構造です。

引き違い窓のように窓枠の横にスペースが必要なく、すべり出し窓のように窓の外側にスペースが必要ないため、設置場所を選びません。

キッチンのシンク前や洗面所など、スペースが限られた場所でも邪魔にならずに設置できます。

ハンドルを回すだけで開閉できるため、操作も簡単です。

雨の日でも開けられる

ルーバー窓は、羽根を適度な角度に調整することで、雨の日でも換気できます。

羽根が雨よけの役割を果たすため、多少の雨なら室内に入り込みにくい構造です。

もちろん、強い雨や横殴りの雨では浸入する可能性もありますが、通常の雨であれば開けたまま換気できるのは大きなメリットです。

梅雨の時期や台風シーズンでも、湿気を外に逃がせるため、カビ対策にも効果的です。

ルーバー窓のデメリット

便利な点が多いルーバー窓ですが、現代の住宅では敬遠されることが多いのも事実です。

ここでは、ルーバー窓のデメリットについて詳しく解説します。

防犯性が非常に低い

ルーバー窓の最大のデメリットは、防犯性の低さです。

ガラスの羽根は細長く、鍵をかけていても外から簡単に取り外せる構造になっています。

工具を使えば数分で羽根を外して侵入できてしまうため、空き巣に狙われやすい窓と言われています。

特に1階や、足場になるような場所がある2階では、防犯上のリスクが高くなります。

防犯対策を施していないルーバー窓は、ホームセキュリティ会社のALSOKなどからも注意喚起されています。

断熱性能が低い

ルーバー窓は単板硝子を使用しており、羽根と羽根の間に隙間があるため、断熱性能が非常に低いです。

冬は冷たい空気が入り込みやすく、夏は冷房の冷気が逃げやすいため、冷暖房効率が悪くなります。

最近の住宅では複層ガラスやLow-Eガラスなどの断熱性能の高い窓が主流になっており、ルーバー窓との性能差は歴然です。

リフォームでルーバー窓を断熱性の高い窓に交換するだけで、光熱費が大幅に削減できる場合もあります。

気密性が低く隙間風が入る

ルーバー窓は構造上、羽根と羽根の間に隙間ができやすく、気密性が低いです。

そのため、窓を閉めていても隙間風が入ってきたり、雨水が浸入したりすることがあります。

経年劣化によってパッキンが傷むと、さらに隙間が大きくなり、風の音や冷気が気になるようになります。

冬場は特に隙間風が不快に感じられるため、カーテンや断熱シートで対策する必要があります。

掃除がしにくい

ルーバー窓は羽根が何枚も重なっているため、掃除が非常に面倒です。

羽根一枚一枚を拭く必要があり、羽根と枠の間にホコリや汚れが溜まりやすいため、手間がかかります。

特に外側の掃除は高い場所だと危険が伴いますし、羽根を一度外して掃除するのも手間です。

定期的に掃除しないと、見た目も悪くなりますし、ハンドルの動きも悪くなる原因になります。

故障しやすく部品交換が必要

ルーバー窓は可動部分が多いため、経年劣化で故障しやすいという欠点があります。

ハンドルの動きが悪くなったり、羽根を固定する部品が壊れたりすることが多いです。

メーカーの部品供給が終了している場合、修理が難しくなることもあります。

特に古いTOSTEMやLIXILのアルミサッシの場合、現在は製造終了している商品も多く、部品の入手が困難な場合もあります。

ルーバー窓の防犯対策

ルーバー窓を使い続ける場合は、しっかりとした防犯対策が必須です。

ここでは、具体的な防犯対策の方法を紹介します。

補助錠や面格子の取り付け

ルーバー窓の防犯性を高めるには、補助錠や面格子の設置が効果的です。

補助錠は窓の外側から開けられないように追加で取り付ける鍵のことで、侵入に時間をかけさせることができます。

面格子は窓の外側に取り付ける金属製の格子で、物理的に侵入を防ぐ効果があります。

LIXILやアトモスなどのメーカーから、ルーバー窓専用の面格子やセキュリティ部品が販売されています。

ただし、これらの対策は完全な防犯にはならないため、リフォームも検討する価値があります。

防犯フィルムの貼り付け

ガラスに防犯フィルムを貼ることで、割られにくくする方法もあります。

ただし、ルーバー窓の場合は羽根が外されてしまうリスクがあるため、フィルムだけでは十分な対策とは言えません。

防犯フィルムは補助的な対策として、他の方法と併用することが推奨されます。

防犯カメラやセンサーライトの設置

窓周辺に防犯カメラやセンサーライトを設置することで、抑止効果を高められます。

カメラの存在は空き巣に心理的なプレッシャーを与えますし、センサーライトは夜間の侵入を防ぐ効果があります。

ALSOKなどのホームセキュリティサービスと連携させれば、さらに防犯性が高まります。

窓自体をリフォームする方法

最も確実な防犯対策は、ルーバー窓自体を防犯性の高い窓に交換することです。

引き違い窓やすべり出し窓など、防犯性能の高い窓にリフォームすれば、根本的に問題を解決できます。

後述するリフォーム方法の中で、最も効果的な選択肢です。

ルーバー窓のリフォーム方法と費用目安

ルーバー窓に不満がある場合、リフォームで新しい窓に交換することができます。

ここでは、主なリフォーム方法と費用の目安を解説します。

カバー工法によるリフォーム

カバー工法によるリフォームは、既存の窓枠を残したまま、新しいサッシを被せるように取り付ける方法です。

既存の枠を撤去しないため、工期が短く、費用も比較的安く抑えられます。

外壁や内装を壊さずに施工できるため、マンションやアパートでも採用しやすいリフォーム方法です。

LIXILやYKK APなどのメーカーから、カバー工法専用の商品が多数販売されています。

窓のサイズ 費用目安(税込)
小窓(600×600mm程度) 5万円~10万円
中窓(900×900mm程度) 8万円~15万円
大窓(1200×1200mm程度) 10万円~20万円

窓ごと交換する方法

既存の窓枠ごと撤去して、新しい窓を設置する方法です。

カバー工法よりも工期がかかり、外壁や内装の補修が必要になるため、費用も高くなります。

ただし、窓の開口部のサイズを変更したい場合や、窓枠自体が劣化している場合には、この方法が適しています。

新しい窓のサイズや性能を自由に選べるため、断熱性や防犯性を大幅に向上させることができます。

費用はカバー工法の1.5~2倍程度が目安です。

内窓(二重窓)の設置

既存のルーバー窓はそのままに、内側にもう一枚窓を追加する方法です。

内窓を設置することで、断熱性と防音性が大幅に向上します。

ただし、ルーバー窓の防犯性の低さは改善されないため、防犯対策としては不十分です。

賃貸住宅やマンションで外側の窓を交換できない場合に選ばれることが多い方法です。

LIXILの「インプラス」シリーズなど、様々な内窓商品が販売されています。

リフォーム商品の比較

主要メーカーのリフォーム用窓の商品例を比較してみましょう。

メーカー 商品シリーズ名 特徴
LIXIL リプラス カバー工法専用、豊富なカラーバリエーション
LIXIL インプラス 内窓専用、断熱性・防音性向上
YKK AP マドリモ カバー工法専用、短工期施工可能
YKK AP プラマードU 内窓専用、結露対策に効果的

それぞれのメーカーや商品には、画像や詳細な仕様、取付方法の説明が公式サイトに掲載されています。

リフォーム会社や工務店に相談する際には、複数の商品を比較して、あなたのお家に最適な商品を選びましょう。

ルーバー窓に関するよくある質問

ルーバー窓はどんな場所に使われていますか?

ルーバー窓は、キッチンや浴室、トイレ、洗面所など、湿気がこもりやすく換気が重要な場所で使われることが多いです。

また、倉庫や店舗、非住居用の建物でも採用されることがあります。

住宅では1階の窓よりも、2階のトイレや浴室など、人目が気にならない場所に設置されているケースが多いです。

ルーバー窓の修理は自分でできますか?

ハンドルの動きが悪くなった場合や羽根が外れた場合など、簡単な修理なら自分でできることもあります。

ただし、部品の破損や羽根のガラスが割れた場合は、専門業者に依頼するのが安全です。

メーカーの交換手順書や取扱説明書が残っている場合は、それを参考に作業できます。

部品はメーカーや品番によって異なるため、まずは商品管理番号や品番を確認しましょう。

ルーバー窓はまだ販売されていますか?

新築住宅向けのルーバー窓は、防犯性や断熱性の問題から取り扱いが減少しています。

ただし、非住居用や特定の用途向けには、一部のメーカーから現在も販売されています。

リフォーム用の部品や交換用の羽根も、一部のメーカーや専門店で入手可能です。

写真や商品番号を控えておくと、部品探しがスムーズになります。

ルーバー窓から引き違い窓に変えるメリットは?

引き違い窓に変更することで、防犯性と断熱性が大幅に向上します。

複層ガラスやLow-Eガラスを選べば、冷暖房効率が良くなり、光熱費の削減にもつながります。

さらに、掃除がしやすくなり、気密性も高まるため、隙間風や雨水の浸入を防げます。

全体的な住宅の快適性と安全性が向上するため、リフォームを検討する価値は十分にあります。

まとめ

ルーバー窓は通風性に優れプライバシーを守りながら換気できる便利な窓ですが、防犯性と断熱性に大きな課題があります。

現在お住まいの家にルーバー窓がある場合は、防犯対策や断熱対策をしっかり行い、必要に応じてリフォームを検討しましょう。

カバー工法や内窓の設置なら、比較的手軽に性能を向上させられます。

あなたのお家に最適なリフォーム方法を選んで、安全で快適な住まいを実現してくださいね。

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